スタジオジブリの名作『耳をすませば』が、2022年に松坂桃李さんと清野菜名さん主演で実写映画化されました。
ジブリアニメーションの実写化と思われた本作品ですが、実は結構違うこと、みなさんは知っていましたか?
実写とアニメってどう違うんだろう?
主人公たちが大人になってるね!
この記事では、『耳をすませば』の実写とアニメの違い、設定変更になった部分やその理由について調査します!
映画『耳をすませば』の実写版がアニメと大きく違うとされているのは、スピンオフのような立ち位置の作品であることです。
タイトルだけ聞くと、アニメ版をそのまま本当の俳優さんたちで演じるのかな?と思われがちです。
でも実は、『耳をすませば』は、アニメの主人公たちの10年後を描いています。
「アニメの実写化」や「続編」というよりは、「関連作品」に近いものになっているのです。
ジブリアニメーションの『耳をすませば』を見るというよりは、違う作品を見るつもりで鑑賞する方が物語がスッと入ってきます。
前述したように、実写の『耳をすませば』は、アニメ世界の主人公雫と聖司の10年後を描いた作品です。
当時は中学生の雫と聖司の恋模様や、二人が夢に向かってどう進んでいくかが描かれていました。
ところが、実写版は大人になった二人の悩みや葛藤が描かれています。
時折回想として中学時代のエピソードも挟まれるので、アニメ作品のファンにとっても楽しめるようになっています。
アニメ作品を見ていた方が考えたであろう「未来の雫と聖司はどうなるんだろう?」という疑問に対して、答え合わせができるような部分が、この映画の醍醐味と言えます。
アニメを見たことのある方が実写版『耳をすませば』を見てすぐに気になる点があります。
この物語最大の変更点は、将来の夢が「ヴァイオリン職人」だった聖司が、「チェロ奏者」になっているという点です。
雫の夢は、アニメ作品の頃から変わらず「小説家」です。
ところが、10年たった聖司はチェロ奏者を目指してました。
とはいえ、夢をかなえるためにイタリアへ留学するという展開そのものに変更はありません。
聖司の夢の設定変更の理由は、おそらく、映画的な見せ方のためと言われています。
楽器が出てくる映画では、主人公が楽器を演奏するシーンがあった方が、視覚と聴覚的にも華やかですよね。
実写化するにあたって、そういった配慮があったのではないでしょうか。
アニメを見たことのある方が実写版『耳をすませば』を見て気になったのは聖司の夢だけではありませんよね。
アニメ作品で挿入歌となった「カントリーロード」が使用されていないのです。
実写版では女優の杏さんが歌う「翼をください」が起用されています。
これに関しては、アニメ作品のファンの方からかなり疑問の声が上がっています。
「耳をすませばの実写の主題歌は、なんでカントリーロードじゃないんだろう」
「カントリーロードが流れない耳をすませばって耳をすませばなの??」
「何故カントリーロードじゃないの?」
カントリーロードが流れてこそ『耳をすませば』という気持ち、とてもよく分かります。
特にジブリ映画は映画と主題歌が一体となって世界観を作り上げいるので、
「この作品にはこの歌!」
という印象が強くついていますよね。
この記事では、『耳をすませば』の実写とアニメの違い、設定変更になった部分やその理由について調査しました。
・雫と聖司の10年後が描かれている
・聖司の将来の夢がチェロ奏者になっている
・挿入歌が「カントリー・ロード」から「翼をください」になっている
アニメ作品と実写の『耳をすませば』はそれぞれ独立した作品として楽しめるようになっています!
アニメ作品を観た人も観ていない人も雫と聖司の成長に注目してみてくださいね♪