中古車販売大手のビッグモーターが修理費用を損保会社に水増し請求していたことが発覚し、その真相に注目が集まっています。
なぜ不正はばれたのかな?
損保会社と癒着があったってほんと?
この記事では、ビッグモーターの不正がなぜばれたのか、損保ジャパンは不正を知っていたのかなどの情報をまとめます。
ビッグモーター木を枯らしたのはなんのため?やった人は罪になる?損保ジャパンでは、2011年以降37人がビッグモーターへ出向しています。
そのため、不正を知った損保ジャパンからの出向者が情報をリークした可能性があります。
しかし、出向者は不正について知らなかったと証言しているようです。
出向者がどの部門に配属されていたかは不明ですが、実際に問題となっている板金部門ではなくとも、外部から来た人間ならこの会社の体質に何か異変を感じるはずですよね。
2023年4月29日の週刊誌フライデーで、元整備員からの動画や写真付きの告発があったことが明らかになり不正が本格的に発覚しました。
記事では、実際に顧客の車を使ってタイヤをパンクさせるレクチャーの写真が掲載されており、工場長自ら不正の手ほどきをしていたことが証言されています。
車が好きで入社したはずなのに、顧客の車に平気で傷をつけるようになってしまうとは、悲しすぎますよね…。
前出のように、損保ジャパンからは2011年以降37人の出向者が派遣されています。
2022年3月に大手損害保険会社はビッグモーターの不正請求について損保業界の関連団体に内部告発があったことを認知しました。
これを受けて2022年の6月に損保各社がビッグモーターに実態調査を要請したため、損保各社ではビッグモーターとの取引を一時中止していました。
ところが、損保ジャパンだけは一時的に取引を再開していたそうです。
この一連の流れだけでも、損保ジャパンは2023年7月のこの大々的な報道で不正を知ったということはなさそうですよね。
少なくとも2022年3月の内部告発を受けて「不正があるのでは?」と疑いを持つことが自然です。
しかしこの背景には、「事故車をビッグモーターに紹介すれば保険契約を多くとれる」という構図があったことも明らかになっています。
これではお互いに「利益を出したいビッグモーター」「契約を多くとりたい損保会社」というwin-winの関係のようになってしまい、不正を隠してしまうことも頷けてしまいますね。
- 損保ジャパン
- 東京海上日動火災保険
- 三井住友海上火災保険
損保ジャパン以外の2社がビッグモーターの不正を知っていたかどうかは明らかになっていません。
しかし、損保ジャパン以外の大手2社からもビッグモータへの出向者がいましたので「知らなかったこと」にしている可能性もあります。
いずれにしても、大手の損保会社があまりに高額な請求が日常的に行われていたことに疑問を持たなかったとすれば、それはそれで問題ですよね。
この記事では、ビッグモーターの不正がなぜばれたのか、損保ジャパンは不正を知っていたのかなどの情報をまとめました。
- 内部告発により発覚
- 損保会社からの出向者も不正を知っていた可能性
ビッグモーターの不正に関して、実態を知れば知るほど恐ろしくなりますよね…。
もし自分の車が同じような目に遭ったら、そしてそれが悪いことをした人の利益になっていたらと思うととても冷静ではいられません。
真相をもっと知りたいですし、自分の利権ばかりを求める経営者は減ってもらいたいと切実に思いました。